ほんの数日前、志村けんさんが新型コロナウイルスに感染して入院されたというニュースがあり、そのことを記事にしたばかりだったのに。


一昨日志村さんが亡くなったという第一報を見た時、思わず「うそでしょ?!」と声を出していました。


身内でもないのに、自分の近しい人が突然亡くなった時のようなショックを感じて、この人がどれほど私たちの生活の隅々にまで入り込んでいたかを、改めて感じさせられます。


私でさえこれほどショックを受けたのですから、志村さんと親交の深かった方達の驚きや悲しみはいかばかりか。


症状が出るまでは全く普段通りお元気そうで、朝ドラの収録にも出演されていたといいますから、今回のことは本当に「突然」のことだったのだと思われます。


テレビでは、十代二十代の若い人たちが志村さん急逝のニュースを受け「これまでどちらかというと人ごとだった。若い人はかかっても無症状か軽く済むって聞いてるし。でも、テレビでよく見て知っている人が実際に亡くなったのを見たら、ちょっと怖くなってきた。」「友達とカラオケに行く予定だったんだけど、志村けんさん亡くなっちゃったし、やっぱ怖いから今回はやめることにした」などと答える様子が出ていました。


新型コロナウイルスの厄介なところはそこですよね。


たとえ自分が軽症で済んだとしても、それが誰かにうつったらその人が重症になるかもしれない。


だからこそ都知事や感染症専門家が繰り返し「特に若い人たちは(無症状で気づかずに人にうつすリスクが高いから)、できるだけ3つの「密」が重なる場所に行くことは避けてほしい」と注意喚起をしているのです。


そしてこれは若い人たちだけでなく、性別年齢関係なくすべての人にも言えること。


お互いが「もしかしたら気づかないだけで自分も感染しているかもしれない」という気持ちを持って行動することが、この先少しでも感染を広げないため必要になると思います。


今朝のワイドショーで、志村さんのお兄様が取材を受けられ「(感染症で亡くなったため)最後のお別れもできず、病室からそのまま火葬場へ送られたんです」と涙をハンカチで抑えながら答えていらっしゃいました。


日本中の人から愛された志村さんの、あまりにも寂しすぎる最期。


他の方も言っておられますが、志村けんさんは自分自身の死をもって新型コロナウイルスの「怖さ」を私たちに伝えてくれたのではないかと思えてなりません。