国会で答弁する安倍首相が、「これいつの時代のマスクかしら」と思うような古い形の白ガーゼマスクをしていたので「??」と思っていたのですが・・・


どうやらそれは、新型コロナ対策における具体策のひとつとして「全世帯に繰り返し洗って再利用できるマスクを2枚給付する」という提案の「前振り」だったようです。


使い捨てのサージカルマスクを店頭で見かけなくなってからすでにかなりの時間が経ちました。


我が家では先月から布製マスクを手作りし始め、最近ではそれに必要な布やゴム紐自体が入手しづらくなってきています。


なので正直なところ、今更「布製マスクを給付します」と言われても「はぁ?」と思うしかありませんでした。


おそらく私と同じような思いを抱かれた方も少なくないのでは。


申し訳ないけれど、政府上層部の方々と一般人との「感覚のズレ」が大きすぎるような気がしてなりません。


もちろんコロナ対策として国がこれ以外に何もしてこなかったわけではなく、休校に伴い仕事を休まざるを得なくなった保護者世帯への休業補償が発表されたり、無利子・無担保での融資が個人事業主やフリーランスの方たちに行われるなどしていることは知っています。


ただ、生きていくために「店を閉めたくても閉められない」という様々な店舗からの声を耳にすると、「欧米では給料の8割が(休業した場合)国から保障される」のに、日本ではなぜそれができないのだろうか?という素朴な疑問が湧き上がってくるのです。


国それぞれのあり方が異なりますので、全く同じように論じられないのは仕方ないとして、現在のように私たちに「自粛」をただ求めるだけで、行政が何も責任を負わないというのはどうなんでしょうね。


マスク2枚給付もわからないではありませんが、いまは経済的に厳しいところへの休業補償を早急に検討していただきたいと思います。